終活は、誰もがいつか必ず向き合うテーマです。
しかし、いざ「終活を始めよう」と思っても、何から手をつければいいのか、どこから情報を得ればいいのか、戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、将来の不安を抱えながらも具体的な行動に移せていない、終活を始めるにあたって何をすればいいのかわからない方のために、後悔しないための終活やることリストと準備の進め方を解説します。
□終活を始める前に知っておきたいこと
終活は、自分の人生を振り返り、残りの人生をより豊かに過ごすための準備、そして大切な人への感謝の気持ちを伝えるための活動です。「終活」という言葉に抵抗がある人もいるかもしれません。
しかし、終活は決してネガティブなものではありません。
むしろ、自分の人生を積極的に考え、未来に向けて準備をする、前向きな活動と言えるでしょう。
終活を始めるにあたっては、以下の点を意識することが重要です。
1:ルールに縛られない
終活には、必ず〇〇をしなければならないといった決まったルールはありません。
大切なのは、自分のペースで、無理なく進めることです。
2:体力が必要なものから始める
お墓選びや介護施設探しなど、体力が必要な項目は、元気なうちに済ませておくことをおすすめします。
3:周囲の希望を聞く
特に葬儀や供養に関することは、家族の希望を事前に聞いておくことが大切です。
4:家族に情報を共有する
終活の内容や希望を、家族にきちんと伝えておくことが重要です。
5:ゆっくり時間をかける
終活は、短期間で終わらせるものではありません。
じっくり時間をかけて、一つひとつ検討していきましょう。
□終活やることリスト
終活を始めるにあたって、具体的な行動指針となる「終活やることリスト」を紹介します。このリストを参考に、自分の人生を振り返り、大切な準備を始めましょう。
1:亡くなるまでにやりたいことのリスト作成
仕事や子育てに忙しい日々の中で、自分のやりたいことを後回しにしてきた人も多いのではないでしょうか。
終活は、自分の人生を振り返り、本当にやりたいことを改めて考えるよい機会です。
残りの人生で何をしたいのか、どんな夢を実現したいのか、明確にしてみましょう。
2:財産に関する一覧表の作成
不動産、預貯金、株式、保険など、自分の財産を一覧表にまとめましょう。
相続の際に、家族がスムーズに手続きを進められるように、財産の状況を把握しておくことは重要です。
3:友人関係の整理とリストづくり
家族以外にも、連絡を取りたい友人や知人の連絡先をまとめておきましょう。
また、年賀状のやり取りを今後どうするかなど、友人関係についても整理しておくと良いでしょう。
4:老後資金の検討
老後の生活費として、どれくらいのお金が必要なのか、シミュレーションしてみましょう。
年金だけでは不安な場合は、投資や資産運用なども検討してみましょう。
5:断捨離
不要なものを整理し、身の回りをスッキリさせましょう。
亡くなった後の遺品整理の手間を減らすためにも、断捨離は有効です。
6:医療と介護の方針に関する意思表明
もしもの時に、どのような医療や介護を受けたいかを事前に決めておきましょう。
家族に自分の希望を伝えることで、医療や介護に関する意思決定をスムーズに行えます。
7:遺言書の作成
遺言書を作成することで、遺産の分配に関するトラブルを防げます。
遺言書には、自分の財産をどのように分配したいか、誰に相続させたいかなどを記載します。
8:相続税対策を検討する
相続税の対策は、早めに行うことが重要です。
専門家と相談し、自分の状況に合った対策を検討しましょう。
9:死後事務委任契約の検討
死後事務委任契約とは、亡くなった後の手続きを代理人に委任する契約です。
役所の手続きや葬儀の手配などを、事前に依頼しておけます。
10:任意後見契約や家族信託契約の締結の検討
判断能力が衰えた場合に備えて、任意後見契約や家族信託契約を検討しましょう。
これらの契約は、自分の財産や身の回りの世話について、信頼できる人に委託できます。
□まとめ
この記事では、終活を始めるにあたって、具体的な行動指針となる「終活やることリスト」を紹介しました。終活は、決して怖いものではありません。
自分の人生を前向きに考え、安心して未来を迎えるための準備です。
このリストを参考に、自分のペースで、ゆっくりと終活を進めていきましょう。