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特殊清掃とは孤独死・事件・事故・自殺等で警察が遺体を運んだ後、遺体の痕跡を取り除き原状回復をする作業を言います。事故現場では遺体発見が遅れがちで期間が長くなるほど、腐敗や血液・体液・異臭・ハエの発生などがひどくなり汚れも広がります。そこで遺族様が清掃される方もおられますが、おすすめはできません。なぜなら死因によっては素手で血液・体液等を触ると二次感染・三次感染を引き起こしてしまいます。それを防ぐために当社では特殊清掃に関わるスタッフは事件現場特殊清掃士の資格を習得し、またB型ワクチン接種をし二次感染防止に努めています。ここ数年孤立される老人の孤独死が多く目立ちます、真夏・真冬の時期が多く、クーラーとか暖房家電があるのに使用せず辛抱する傾向があるみたいです。

今回特殊清掃の流れをご紹介したいと思います。今回の例ですがマンション3階で一人暮らしをされていた男性のご老人で、近所の方の通報で発見されました。現場調査に行きますと1階からでも異臭がひどく数日経過してる感じでした。ご遺族様に死因・病歴・死亡日・マンションの間取りなどの情報を確認しますと、死後20日で死因は肝臓病であることがわかりました。感染を防ぐために防護服・防臭マスクを装着し現場に入りますと大量のはえが飛んでおり発見が遅かった事をものがっていました、リビングで亡くなっていて血液・体液等がかなり広がっています。まず殺虫剤を散布し、この日は見積りのみです。写真でわかりますように、これだけ広がっていますと床材(フロア)のジョイント部分から下の根太及びコンクリートまで漏れているケースが多く、見積金額も変わってきます。DSCN2666
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後日特殊清掃と遺品整理のお見積書を提出しご契約を頂きました。作業1日目ですが、はえの掃除から入り汚れている床材の取り外しです。

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やはり根太・コンクリートまで漏れていました。このシミを取り除かないと異臭は消えません、ですがマンションですので強度問題でコンクリートをはつる訳にいきません、この場合消臭消菌剤で洗いコーティングし臭いをたちます。

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これで下からの臭いは大丈夫です。次に消臭消菌剤を散布します。臭いがきつい場合は液体濃度を高めにし全部屋・風呂・トイレの隅々まで散布します。DSCN2690
散布終了後オゾン発生器をセットし一晩おけば、明くる日には臭いは半減し、遺族様も遺品整理の立会いも可能です。

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2日目は遺品整理です。まずは仕分け作業ですが、ご依頼者からの探し物、思い出の品を聞き、慎重に分別していきます。運び出しが終わり遺品の品を手渡し、終了の現場確認をしていただいたら作業終了です。現場によっては現状復帰(フロア・クロスの張替)を行います。この作業は一例です、トイレ・風呂・玄関でお亡くなりになっている場合も多く、清掃方法も変わってきます。

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